英語を教えていて、なかなか伸びないタイプがいます。
色々な要因がありますが、その1つは「辞書に頼りすぎる」ことです。
「辞書に頼ってもいいじゃん!」
と思うかもしれませんが、辞書に頼りすぎるのは良くないことなのです。
今回の記事ではその理由を解説していきたいと思います。
辞書に頼りすぎると、なぜ英語が上手くならないのか?
なぜ、辞書に頼りすぎるとダメなのでしょうか?
その理由の1つは、自分で考える力が落ちるからです。
単語やフレーズを辞書で調べるのであればまだいいですが、文章をそのまま検索、あるいは翻訳サイトを使って翻訳すると英語が上手くなりません。
更に良くないのは、出てきた文章の構成を理解しないまま使ってしまうことです。
例えば、「昨日、買い物をするために渋谷に行きました。」をGoogle翻訳で調べると、
I went to Shibuya to shop yesterday.
という結果が出てきます。
この文章の2番目のtoは「〜するために」という意味のtoなのですが、これを理解していないと自分で会話をする時に応用できません。
結果、いつまでたっても上達することができないのです。
辞書に頼りすぎると良くない別の理由は、間違った英語を覚えてしまうことです。
webで検索、あるいはGoogle翻訳を使ってもまだまだ完璧な答えが出るわけではありません。
例えば、「私はいつも出された料理を全て残さず食べます。」とGoogle翻訳で調べると、
I will eat all the dishes I have left.
と出てきますが、これは正しい英語ではありません。
正しくは、
I eat all the dishes that are served.
です。
もちろん、日々Google翻訳の精度は高まっていますが、まだまだ完璧ではありません。
あとは、単語検索サイトで有名なWeblioやアルク(英辞郎)に出てくる結果も、実は結構間違いが多かったりします。
よって、検索結果を鵜呑みにせずに、自分で考える癖をつけることが大切になってきます。
いかがだったでしょうか?
辞書を使うことを全て否定しているわけではありませんが、頼りすぎると英語力を伸ばすことにおいてはプラスにならないので、気をつけましょう。